さつまいもの便秘改善効果
さつまいもは古くから日本人にはなじみ深い食材として親しまれています。
さつまいもでイメージされる健康効果といえばその豊富な食物繊維で得られる便秘解消効果ではないでしょうか。
「さつまいもを食べるとおならが出る」とよく言われますが、これもさつまいもに含まれている食物繊維によるものです。
食物繊維はそれ自体が腸内を掃除してくれるほか、水分を吸収して腸内に詰まった便を柔らかくしてくれます。
さらに、腸の活動が低下することに伴って増えてしまった悪玉菌などの有害物質も、排便とともに排出してくれるというデトックス効果もあるのです。
また、食物繊維による腸内環境の改善によって腸も本来の調子を取り戻し、蠕動運動が活発になって便秘になりにくい体に整えてくれます。
さつまいもだけに含まれる栄養素
便秘の予防や改善に優れたさつまいもですが、食物繊維以外にも様々な栄養素を含んでいます。
そんなさつまいもの栄養素の中でも特に注目されているのがヤラピンという成分です。
ヤラピンはさつまいものみに膨れているという特殊な栄養素で胃腸の調子を整える効果があります。
胃の粘膜を保護してくれたり、腸の活動に働きかけて蠕動運動を促進してくれたり、便を柔らかくしたりする効果も認められています。
つまり、さつまいもを効果的に摂取することでヤラピンと食物繊維両方が作用し、ダブル効果で便秘をやっつけてくれるというわけです。
美容にも効果的
食物繊維やヤラピンの効果で腸内環境が改善されると、それだけで大きな美容効果があり、肌荒れなどを防止することができます。
さらに、さつまいもに含まれているビタミンCやビタミンEの作用によって、みずみずしいお肌を手に入れられるほか、冷え性などの改善にも効果があります。
さつまいもに含まれているビタミンCに至っては、その含有量がリンゴの7倍にもなると言われていますから、免疫力強化や疲れにくい体作りにも適した食材です。
さつまいもの栄養は実と皮の間がもっとも多いという特徴があるので、効果的に摂取するには焼き芋やふかし芋など昔ながらの食べ方がもっとも良いとされています。